不動産鑑定とは、不動産鑑定士が様々な観点から不動産の評価をし、不動産鑑定評価額を決定することを言います。一般的に、不動産の売買や贈与、相続などに利用され、不動産の本当の価値を明確にし、その後の判断基準にする目的があります。
また、不動産鑑定を行えるのは、「不動産鑑定士」という国家資格を有した専門家のみとなります。
不動産鑑定評価ってどんな時に使うの?
不動産を売買・交換・分割するとき
売主にも買主にも偏らない中立公平な時価を提示することで、交渉や取引を円滑に行うことができます。
同族間取引をするとき
同族間で不動産の売買を行いたいけど贈与税・法人税・所得税がかかってしまわないか心配な時に、適正な価格での取引であることの証明となります。
不動産を賃貸借するとき
賃貸や地代の改定を交渉するときや、同族間・関連会社間などで家賃・地代を新規に設定するときに、第三者目線の適正な資料を把握することができます。
裁判・調停・交渉の参考にするとき
地代や家賃・不動産譲渡・財産分与・立退きなどで主張が対立するときに、適正な時価を把握し自身の主張と相手の主張を検討するためや、裁判資料として役立ちます。
相続が発生したとき
不動産鑑定評価で不動産の適正な価格を把握することで公平な相続財産の分割や、適正な土地評価による最低限の税額での納税が可能になります。
融資を行う、受けるとき
対象不動産の適正な担保価値を把握することによって、いくらまで融資を行うことができるのか、また、いくらまで借入ができるのか判断する材料になります。